アメックス・ゴールド、正式名所アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードというクレジットカードをご存知の方も多いのではないでしょうか。
こちらのクレジットカードは文字通り金色に輝くカードフェイスを持っているゴールドカードで、サービスや見た目も華やかな1枚となっています。しかしこちらのカード、入社3年目のサラリーマンの知人が審査に通って作ることができたりと、実は何かと審査ハードルが低いゴールドカードなのです。
目次
審査の流れ
金色に輝くアメックス・ゴールドですが、いざ申し込むとなるとどのように申し込んでいいかわからない、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は審査の流れからご紹介していきます。
まずアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの申し込みにはインターネットからの申し込みや、電話での申し込み、すでにアメリカン・エキスプレス・カードを持っているAMEX会員からの紹介、さらに大きな駅や空港などの施設、また大手通販サイトであるアマゾンなどからの申し込みも可能ということで、非常に多種多様な申し込みルートが用意されています。
このうち、駅や空港などの施設から申し込みが可能、という部分については「???」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
少し思い出していただきたいのですが、よく空港や大きな駅などの広場に、アメリカン・エキスプレスのブースが出展されていて、そこに黒いスーツを着たアメリカン・エキスプレスの営業の社員の方が待機している、という光景をご覧になったことはないでしょうか。
アメリカン・エキスプレスでは、こういった施設に新規申し込み勧誘のブースを出展していることが多々あり、こちらのブースでは営業担当の方に直接どのように書類を書けば良いのかなどレクチャーを受けながらその場で10分~15分程度で申し込みを完了することができるようになっています。
さらにAMEX会員からの紹介、という部分ではすでにアメリカン・エキスプレスのゴールド以上のクレジットカードを保有している有力会員さんからの紹介であれば営業担当の方から連絡をもらい、その上で申し込みを済ませることもできるようになっています。
こちらの紹介ルートでの申し込みの場合は紹介者さんがいるという背景もありますので、比較的色良い結果になるという声も多く聞かれますね。
ここからは共通して行われる審査の流れですが、申し込みが完了すと申込内容を元に審査に入ります。申込内容の整合性や属性はもちろん、CICなどの他社との取引履歴なども参照し、審査基準に満たすと入会となりカードが発行されます。
原則として審査申し込みの内容を元に審査となりますので、書き間違えなどで審査落ちなどにならないよう、正確に、申込事項を記入することがポイントとなります。
ポイントプログラム
続いて、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのポイントプログラムについて確認していきましょう。
アメックス・ゴールド・カードには、アメリカン・エキスプレスのポイントプログラムである「メンバーシップ・リワード」というポイントプログラムが採用されています。
こちらは100円の利用につき1ポイントが貯まっていく設計となっており、ポイントアッププログラムももちろん用意されており、提携店舗やオンラインショッピング、ぐるなびのネット予約などで効率的にポイントを貯めることが可能となっています。
特にポイントアップのオンラインサイトを確認すると、百貨店はもちろん高級化粧品や高級ベッドなどでもしっかりボーナスポイントが貰えるという設計となっており、このあたりはさすがアメックス、といったところでしょうか。
貯まったポイントはアイテムや商品券と交換したりカード利用分の支払いや旅行代金の支払いに利用したり、15社のマイルやヒルトン・ワールドワイドやスターウッドホテル&リゾートのポイントに移行したりと様々な使いみちが用意されています。
また、交換先の選択肢も少ないわけではなく、しっかりと多くの選択肢が用意されているため安心してポイントを貯めることができます。
さらに、アメックスにはよりお得にポイントを交換する方法が用意されており、別途参加費3,000円+税が必要ですが「メンバーシップ・リワード・プラス」という上級ポイントプログラムに参加すると、ポイント還元率が一気に上がりよりお得に楽天スーパーポイントやTポイントに交換したり、ヨドバシカメラや高島屋の店頭でもお得にポイントを使えるようになります。
特に人気となっているのが、メンバーシップ・リワード・プラスに登録した上でポイントをマイル交換に使う方法です。マイル交換の方法については以下で詳しくご紹介します。
マイルの交換方法
ここからは、アメックスでも人気のマイル交換方法について詳しく解説していきます。
アメックスの利用で貯まったポイントをマイルに交換するには所定の手続きが必要ですが、こちらの手続きも非常に簡単に行うことができるようになっています。
簡単にまとめると、公式サイト又はアプリからポイント移行のページを開き、ログインし、移行ポイントを入力しマイルへ交換というステップでポイントを交換することができます。
なお今回、交換できるマイルは表にまとめてみました。この表を見るとおわかりの通り、計15社という実に多くのマイレージプログラムと交換することができます。
航空連合 | 航空会社とマイレージプログラム |
スターアライアンス | 全日本空輸ANAマイレージクラブ
タイ国際航空ロイヤルオーキッドプラス シンガポール航空クリスフライヤー スカンジナビア航空SAS ユーロボーナス |
スカイチーム | チャイナエアライン ダイナスティ・フライヤー・プログラム
デルタ航空スカイマイル アリタリア-イタリア航空クラブ・ミッレミリア エールフランス/KLM航空フライングブルー |
ワンワールド | キャセイパシフィック航空アジア・マイル
ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブ・クラブ フィンランド航空フィンエアー・プラス カタール航空プリビレッジクラブ |
その他 | ヴァージン・アトランティック航空フライングクラブ
エティハド航空エティハド ゲスト エミレーツ航空エミレーツ・スカイワーズ |
また、エティハド航空などは航空連合に加盟していませんが、多くの航空会社マイレージプログラムと提携やコードシェア便の運行をしています。
そして、気になるポイントとマイルの交換レートですが以下のようになっています。
メンバーシップ・リワード・プラス | |
ANA | 1,000ポイント=1,000マイル |
ANA以外の14社 | 1,250ポイント=1,000マイル |
メンバーシップ・リワード | |
提携航空会社15社 | 2,000ポイント=1,000マイル |
表からもわかるように、メンバーシップ・リワード・プラスに登録した方が未登録に比べマイル還元率が2倍も違うことがわかります。
よりお得に、効率よくマイル交換する場合はメンバーシップ・リワード・プラスへの登録が必須ということになりますね。
マイル移行時の注意点としては、ANAマイレージクラブにポイント移行する場合はメンバーシップ・リワードANAコースへも参加が必要となり、別途5,000円+税の手数料が発生します。
そして、アメックスではJALを利用できないの?と疑問を待たれる方も多いと思いますが、実はアメックスでもJAL便を利用することができます。
JAL便の利用方法ですが、まずポイントをブリティッシュ・エアウェイズのマイルに交換し、ブリティッシュ・エアウェイズからマイル特典航空券でJAL便を取るという方法でAMEXマイルでJAL便、ということができるのです。
ブリティッシュ・エアウェイズはJALと同じワンワールドに加盟しているため利用できる方法となっています。
その他の特典
ここまでの内容でポイントプログラムやマイルへの交換方法についてご紹介してきたところですが、では、他の特典はどのようになっているのでしょうか。
こちらも詳しく見ていきましょう。
まずアメックス・ゴールドならではの特典として、下記の得典がラインナップされています。
ゴールド・ダイニングby招待日和
国内外の提携レストランで、ハイクラスな所定コースを2名以上で予約することで1名分のコース代金が無料となるサービスです。
半年に1回使えるため、実質年に2回、お得にレストランを楽しむことができます。提携店舗は約200店舗ありますから、気になるお店の新規開拓やちょっとしたハレの日の利用にもちょうどよいですね。
American Express Invites
こちらは世界中の400店舗以上のレストランで使えるレストラン優待となっています。もちろん国内の著名なレストランでも利用できます。
飲食代金の割引や、ボトルワインのサービス、無料アペタイザーのサービスなどレストランによって様々な優待が用意されていますのでぜひ利用しておきたいところです。
ゴールド・ワインクラブ
あのエノテカ・オンラインのソムリエやバイヤーに直接電話でおすすめのワインや専門的なことまで相談できるサービスとなっています。
会員限定の購入時特典として、プレゼント用ギフトボックスが無料でついてくる嬉しいサービスとなっています。
プリファード・ゴルフ
通常、295米ドルするプリファード・ゴルフにゴールド会員なら無料で登録することができます。
こちらは世界70ヶ所以上の提携ホテルに2泊以上することでゴルフのプレー代1ラウンド1名分が無料になるプログラムとなっています。
GOLDEN MOMENT
ゴールド会員限定のイベントに参加することができます。こちらは、ゴールド会員で年齢などの申し込み条件を満たせば申し込めるイベントとなっており、過去にはグランドハイアット東京のシェフから直々に料理を学べるイベントや、親子で参加できる夏休みの自由研究イベントも開催されました。
プライオリティ・パス
言わずと知れた世界中の空港VIPラウンジを利用できるプライオリティ・パスに本会員も家族会員も無料で登録することができます。
また、通常1回27米ドルかかる利用料が、年2回まで無料で使えます。これに登録するだけでも相当なおトクがあるのではないでしょうか。
京都特別観光ラウンジ
こちらは観光地にある圓徳院(えんとくいん)内にあるアメックス・ゴールド以上が利用できるラウンジを無料で利用できます。
お茶などを楽しめ、同伴者3名まで無料となっているため国内旅行はもちろん、海外からのゲストと休憩に寄るにもぴったりな場所です。
重要文化財で国指定名勝の北庭がある圓徳院の拝観も無料となっているため京都に立ち寄った際は利用しておきたいですね。
オーバーシーズ・アシスト
海外にいるとき、日本語でおすすめのレストラン案内や観光案内、ツアーやホテルの予約などのサポートを受けることができますが、ゴールドカードにもなるとこのサービスに、緊急時の病院の予約や入院手配、日本語アシスト、医療機関への信用保証や5,000米ドルまでの建て替え、法律関係については1,000米ドルまでの弁護士費用や保釈金の建て替えなどのサービスを受けることができます。
緊急時、言葉が通じづらいところで病気やトラブルに巻き込まれると大変ですからこれは非常に有り難いサービスですね。
エアポート・ミール
羽田空港、伊丹空港発の国内線航空券をH.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベス・デスクで購入すると空港内で利用できるミール・クーポン1,000円相当分がもらえます。
ちょっとしたカフェやランチにちょうど良いですね。
また、アメックス・ゴールドはこの他にも、通常のアメックス(グリーン)にも付帯しているサービスも利用できます 。
トラベル関係では、「一休.com」「日本旅行」「Expedia」「アップルワールド.com」の旅行予約サイトの優待利用することができます。
また「H.I.S.アメリカン・エキスプレス・トラベス・デスク」では電話1本で旅行や航空券の予約ができます
また、空港ラウンジの無料利用、手荷物無料宅配サービス、エアポート送迎サービス、空港パーキングの優待、無料ポーターサービス、空港クロークサービス、海外携帯電話レンタル割引、JR東海プラスEXサービスなども利用できます。すべての付帯サービスを利用するには良い意味で時間がかかりそうですね。
アメックス・ゴールドの詳細
それではここで、アメックス・ゴールドの詳細ということでアメックスの基本データ、つまり年会費や保険などに関する詳細もご紹介していきます。
今回は項目数が多いため、最後に一覧表もご用意しています。
まず年会費についてですが、こちらは基本カードは29,000円+税の年会費となっていることがわかります。
また家族カードについても発行することが可能となっており、家族カードは家族会員1枚目は無料、2枚目からは12,000円+税の年会費が発生します。
そして車の運転をする方であれば用意しておきたいETCカードですが、こちらについては年会費無料、新規発行手数料は一枚あたり850円+税が発生することになります。
基本カードでは5枚まで発行することができるようになっており、家族カードは1人につき1枚までの制限が設けられています。
カード種別 | 年会費 |
基本カード | 29,000円+税 |
家族カード | 1枚目無料
2枚目から12,000円+税 |
ETCカード | 年会費無料
新規発行手数料850円+税/1枚 基本カードは5枚まで、家族カードは1人につき1枚まで |
そして旅行傷害保険についてはどのようになっているのでしょうか。
まず、国内旅行については傷害・死亡・後遺障害などの重篤な事態が発生した場合はカード会員本人並びに家族カード会員本人が最高で5,000万円まで、家族特約は最高で1,000万円の保証が付帯しています。
これが海外旅行になるとカード会員本人が利用付帯、自動付帯を組み合わせると最高で1億円、家族カード会員が最高で5,000万円、家族特約を結んでいる家族の場合は最高で1,000万円という金額が設定されています。
これらの保険を筆頭に、傷害治療費用や疾病治療費用、さらには賠償責任、携行品損害、救援者費用、航空便遅延費用補償(海外旅行のみ)などに加えリターン・プロテクションやショッピング・プロテクションなどをはじめとする各種ショッピング保険も充実の内容として付帯しています。
旅行傷害保険
※金額は利用付帯、()は自動付帯 ※本は基本カード会員、家特は家族特約、家カは家族カード会員 |
|
【海外旅行】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 本:最高1億円(最高5,000万円)
家特:最高1,000万円(最高1,000万円) 家カ:最高5,000万円(なし) |
傷害・疾病治療費用 | 本:最高300万円(最高200万円)
家特:最高200万円(最高200万円) 家カ:最高300万円(なし) |
賠償責任 | 本:最高4,000万円(最高4,000万円)
家特:最高4,000万円(最高4,000万円) 家カ:最高4,000万円(なし) |
携行品損害 | 1旅行中最高50万円
※年間限度額100万円、免責3,000円 ※家族カード会員の自動付帯なし |
救援者費用 | 本:最高400万円(最高300万円)
家特:最高300万円(最高300万円) 家カ:最高400万円(なし) |
【国内旅行】 | |
傷害死亡 ・傷害後遺障害 | 本:最高5,000万円(なし)
家特:最高1,000万円(なし) 家カ:最高5,000万円(なし) |
航空便遅延費用補償
(海外旅行のみ) |
費用等 |
乗継遅延費用 | 最高20,000円
※到着便の実際の到着時刻から4時間以内に、到着便の遅延で乗り換えできなかった場合 |
出航遅延、欠航、搭乗不能費用 | 最高20,000円
※出航予定時刻から4時間以上の遅延や欠航運休など搭乗できず、4時間以内に代替となる便に搭乗できなかった場合 |
受託手荷物遅延 | 最高20,000円
※目的地到着後6時間以内に、受託手荷物が運搬されず会員が負担した衣類や生活必需品などの補償 |
受託手荷物紛失 | 最高40,000円
※目的地到着後48時間以内に受託手荷物が運搬されなかった場合、到着後96時間以内に目的地で購入した衣類品代などの補償 |
様々なショッピング保険 | 補償内容等 |
リターン・プロテクション | 購入した商品を購入点が返品を受け付けない場合、購入から90日以内の1商品につき最高3万円相当まで、年間最高15万円相当まで購入金額を払い戻してくれる |
ショッピング・プロテクション | 購入から90日以内に盗まれたり壊れたりした商品を年間最高500万円まで補償 |
オンライン・プロテクション | インターネットを不正利用された場合の損害を全額補償してくれる |
キャンセル・プロテクション | 急な用事やケガや入院などで旅行やコンサートなどにいけなくなった場合のキャンセル費用などの損害を年間最高10万円まで補償 |
まとめ
今回はアメリカエキスプレスが誇るゴールドカード、アメックス・ゴールドについてご紹介してきました。
高いステータス性や充実の付帯サービス、利便性の高さという部分から通常のクレジットカードよりも若干年会費はお高めとなっていますので「付帯サービスや各種補償などは要らないので、少しでも年会費を抑えたい」という様な場合にはこちらのカードはあまりおすすめはできません。
しかし、反対にステータス性や利便性を求める方には非常に使いやすく、様々な特典も利用すれば利用するだけお得ですし、また、愛着を持って使うこともできるような仕上がりになっていますので、大変おすすめなカードとなっています。