JCBザ・クラス(JCB the class)カードの審査や年収などの取得条件は?

JCBザ・クラス(JCB the class)カードの審査や年収などの取得条件は?

 

クレジットカードの国際ブランドの一つであるJCBが誇る「JCB The Class」というクレジットカードがあります。

こちらのクレジットカードはいわゆるクレジットカードの最高峰との呼び声高い1枚となっており、券面もブラックで威厳溢れるデザインとなっていることで有名です。

またこちらのクレジットカードはプラチナカードとブラックカードの中間層といった位置付けの1枚となっており、プラチナカードとブラックカードのそれぞれの良いところを足して・割って・おいしいとこ取り、というような仕上がりになっています。

今回はそんなJCB the classカードを作るための年収などの条件やこちらのカードが持つ特典などについて紹介します。

the classを持つための条件とは?

the classを持つための条件を解説していく前に、JCB the classカードの基本的なスペックを紹介します。

まずこちらのクレジットカードはJCBが発行するいわゆるプロパーカードとなっており、通常の一般的な提携クレジットカードよりも取得難易度が高く、またステータスも非常に高い仕上がりになっています。

またプロパー最上級カードとして取得が難しいことでも有名なため年会費は高めと思われがちですが、実は50,000円+税と上位カードとしてはかなり低めの価格設定となっています。たとえば、アメックス・プラチナの年会費は140,400円となっており約3倍も違うことがわかります。

ちなみにthe classの家族カードは8名、つまり8枚まで無料で、ETCも無料で発行可能となっています。

また、付帯サービスはコンシェルジュサービス、プライオリティ・パス、レストランコースメニューが2名予約で1名分無料となるグルメベネフィット、年に1度好きな商品が無料で届くザ・クラスメンバーズ・セレクション、国内外旅行傷害保険が自動付帯で最高1億円、最高500万円のショッピング保険など最上級カードにふさわしいサービスが付帯しています。

そして肝心なポイントは、こちらのカードは気軽に申し込むことができないどころかJCBからインビテーション、つまり招待状が届かなければ申し込むことができないカードということです。

このインビテーションが届くまで、つまり利用実績を積むのに時間がかかるクレジットカードとして有名なJCBザ・クラスですが、一体どのような実績を積み重ねれば良いのでしょうか。

まず、このインビテーションを受け取るためには下記のクレジットカードのうちどれか一枚を事前に取得し、そのクレジットカードで利用実績を積み上げておく必要があります。

  • JCBオリジナルカード
  • JCBゴールドカード
  • JCBザプレミアムカード

これらのクレジットカードをすでに取得しており、また利用実績もあり、当然のことながら支払いに何らの遅延もない、という状況になって初めてJCBザ・クラスカードのインビテーションを受けるための土俵に立てた、くらいのイメージですね。

さらに逆算していくと、上記3種のクレジットカードもJCBプロパーのクレジットカードということで取得難易度が通常のクレジットカードよりもかなり高めに設定されていますので、携帯電話の割賦契約やその他各種ローン、他社クレジットカードなどの支払い情報(個人信用情報、通称クレヒス)に支払い遅延情報などが記載されていないことが絶対的な条件となるのではないでしょうか。

ちなみに、やはりこちらのクレジットカードは上記のクレジットカードの利用実績、つまり利用金額が一定の値に達しなければインビテーションが届くことはほぼないといって良いでしょう。その具体的な通算利用額ですが、こちらは残念ながら公式な情報は発表されていません。

しかし、種々の情報を総合すると、おおよそ上記クレジットカードで通算1,300万円から2,000万円程度の利用が発生した段階でインビテーションが届くケースが非常に多いようです。

また、非常に耳寄りな情報として、こちらのクレジットカードはあまり年収という部分でのインビテーション判断は行っていない可能性がある、というものがあります。

確かに考えてみれば、上記の金額をカード決済できるだけの資力がある人=年収もそれなりにある人、といった判断もできますよね。そのため、個人信用情報がクリーンで、かつ上記クレジットカードの通算利用額が一定基準に達すればJCB the classへの道が開ける、ということになるのです。

通常、他のこういったハイステータスなクレジットカードについては年収や年齢での条件が厳しめに設定されていたり、または明確な条件というものが設定されていなくとも「ご入会の目安」というような形で実質的な入会条件が明示されているケースがほとんどです。

そこを考えると、最初からこちらのクレジットカードねらいで、戦略的にかつ、効率的にインビテーションを受け取るということもできるのではないでしょうか。

銀行の紹介で作れることも?

先程、JCBザ・クラスカードの取得条件についてインビテーションが絶対条件である、という様な解説をしてきたところで大変恐縮なのですが、実は銀行員の紹介でこちらのクレジットカードを取得できることもある、という噂もあります。

銀行員の紹介で、直接the classカードを作っていたというケースがあるという口コミがあったり、都市伝説のような話、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは実際に全くない話、という訳でもないのです。

経営者の方などで、銀行と取引をしていると、銀行の方からすると経営状態や資産は把握できるので、やはり銀行員の紹介、ということであればカード会社から見ても信頼度という部分でかなり大きなアドバンテージがあるわけですし、それだけリスクの少ないお客様と見ることができるわけです。

そのため、銀行からの紹介という形でこちらのクレジットカードをいきなり所有できる、というようなケースも決してゼロではありません。

ただし、銀行員からの紹介を受けられるくらいの人ということになると、おのずと銀行とビジネス上の取引が多分にあることが前提条件となってくることが予想されます。

主に法人や各種資産運用の面で個別に銀行の担当者がついており、銀行側が把握している資産状況も良好であり、さらに各種融資に関する取引が多い、という様な場合には、思い切って銀行の担当者に「JCBザ・クラスカードっていうクレジットカードがあるんだけど、またこちらにインビテーションが来なくて・・・どうにかJCBの担当者に紹介してもらうことはできませんか?」と、直談判してみるのもまた一つの手かもしれません。

銀行員もプロですし、やはりそれなりにネットワークというものを持っていますので、何か具体的に話が進む可能性もありそうです。

また、そういった事情を鑑みると、基本的には全国津々浦々、どこの地方でも十分に可能性があるケースということができるのではないでしょうか。

「すべての道はザ・クラスに通ず」とまでは言いませんが、こういった方法や可能性もあることを覚えておくと良いでしょう。

最大の特徴はクラブ33

ここまではJCB the classカードの基本的なスペックや取得のための条件などについてご紹介をしてきました。ここからは、ザ・クラス最大の特徴であるクラブ33についてご紹介をしていきます。

JCBザ・クラスの特典の1つとして楽しみにしている人が多い「メンバーズ・セレクション」ですが、こちらは年に1度送られてきたカタログから好きなアイテムをタダで選べるサービスとなっています。

ギフト内容はグルメやギフト、テーマパークチケット、トラベルクーポンなどおおよそ2万円前後相当のプレゼントとなっています。

その中でも特に人気となっているのが東京ディズニーランドペアランチお食事券(大人2名分)とパークチケット2枚セットです。このギフトカードがあると、ディズニーランド内シークレットレストラン「クラブ33」に入店することができるのです。

実はディズニーファンならずとも一生に一度は行ってみたいディズニー完全非公開のレストランが世界に2店舗だけ存在します。1つはカリフォルニアのディズニーランド、そしてもう1店舗は、そうです、東京ディズニーランドに存在するクラブ33なのです。

クラブ33は一部の限られた人しか入れないレストランとなっており、主にディズニーのスポンサーや会員に紹介・予約をしてもらわなければ入店すらできない、簡単に言ってしまえば「コネがなければ入れない」「一見さんお断り」なレストランとなっています。

もともとはウォルト・ディズニーが接待で利用するために作られたレストランですので、そんな歴史的背景を考えてもやはり特別な人しか入れないと言ったところでしょうか。

そんなクラブ33ですが、会員になったり、あるいはコネ以外に入店する方法はないのかと言えばそうでもなく、JCBザ・クラスのメンバーズ・セレクション経由で入店する道が残されています。

さきほどの東京ディズニーリゾートギフトカードのプレゼントを申し込み、抽選に当選するとクラブ33でランチをコースで楽しめることになります。

JCBはディズニーのオフィルシャルスポンサーですので、文字通りJCBにしかできない嬉しい太っ腹なサービスといえますね。クラブ33にはそこでしか購入できない特別なお土産も販売されていますので、ぜひ購入しておきたいですね。

その他の特典

クラブ33についてご紹介したところで、続いてthe classカードに付帯するその他の特典についてご紹介していきます。

まず、こちらのクレジットカードの特典は大きくメンバーズセレクション(メンセレ)と、コンシェルジュサービスに分けられます。

メンバーズセレクション、つまりメンセレについては、

  • USJスタジオパス2枚組みとJCBプレモカード1万円分のセット
  • USJスタジオパス2枚組とJCBエクスプレスパス1引換券2枚組みのセット
  • 25,000円分のJCBトラベルクーポン

などが用意されており、エンターテイメント色も強い特典であることがわかります。

またハイステータスなクレジットカードには大体ついているコンシェルジュサービスですが、こちらのクレジットカードにももちろん付帯しています。

365日24時間いつでも専用のデスクに電話をすることで、様々な質問や疑問点の解決はもちろんのこと、アシスタント的な役割も担ってもらうことができるようになっています。

またその他にも様々な特典が付帯しており、こちらは非常に内容が多岐に渡っています。

まず、空の旅関連で紹介するならば空港ラウンジの無料利用はもちろん、全世界の各空港に設置されている特別なラウンジの利用権利であるプライオリティパスのプレステージ会員に無料でなることができるという権利も付帯しています。

ちなみにこちらのプレステージ会員については同伴者も1名無料という特典がついていますので、家族や恋人などと一緒に特別なラウンジで極上の時間を過ごすことができるような仕上がりとなっていることがわかります。

さらに東京ディズニーリゾートの会員専用ラウンジや、ユニバーサルスタジオジャパンのJCB LOUNGEを無料で利用することができる権利も付帯します。

こういったサービスが付帯しているということは、もちろんそれに関連するホテルやトラベル、グルメ、ゴルフ、各種公演などチケットの優待や特別プランについてもカードの特典として受けることが可能となっています。

ちなみに、JCBトラベルデスクで海外ツアーを申し込み、こちらのクレジットカードで旅行代金を決済すると手荷物の無料片道配送券をもらうこともできるようになっています。実質的な所でお得、というのも非常に嬉しいポイントではないでしょうか。

また、グルメに関する主な特典にグルメベネフィットという特典ではレストランのコースメニューを2名予約することで1名分を無料とすることができる特典も用意されていますし、ダイニング30という優待提携店舗での飲食代やコース代金が30%割引になる特典もあります。

他社クレジットカードに付帯するわグルメの優待は10%や20%割引が多くなっていますが、ザ・クラスでは30%もの割引となっておりお得ですね。

なお付帯保険については、国内外の航空機遅延損害保険が最高で4万円、国内外旅行傷害保険が最高1億円、最高500万円のショッピング保険に同じく最高1億円のゴルファー保険など、生活の各種リスクという部分の管理もこちらのクレジットカードにお任せ、といったところではないでしょうか。

もちろん、ハイステータスなクレジットカードによく付帯している電話で育児や健康相談を有資格者に行えるドクターダイレクト24というサービスについても当然付帯しています。

まとめ

JCBが誇る最高峰ランクのクレジットカード、それがJCBザ・クラスです。こちらのクレジットカードは圧倒的なステータス力に加えてディズニーランドの超シークレットエリアであるクラブ33へ入店することができるという、ディズニーファンなら決して見逃せないメリットを持っている1枚となっています。

また、年会費という面で見ても比較的抑えめな年会費にもかかわらず様々な付帯サービスを受けることができるというのもポイントではないでしょうか。

しかし、ポイント還元率自体は0.5%ということで少々低めになっていますので、マイルやポイントを効率よく貯めたいという方にはあまりおすすめできないのもまた事実です。

ポイントやマイレージを貯めたい、という場合には他のブラックカードを持つようにしたいところです。