クレジットカードは、日々の生活で非常に便利なアイテムです。
ポイントを付けてお得に買い物をしたり、手持ちのお金が無い急場をしのぐこともできます。
しかし、クレジットカードには申込時に審査があり、その審査に通った人しかカードを作ることはできない仕組みになっています。
では、未成年や学生の方はクレジットカードを持つことができるのでしょうか。
今回は、未成年や学生の方でも審査に通るクレジットカードについて説明していきます。
目次
そもそも未成年はクレジットカードを作れるの?

まず最初に、未成年がクレジットカードを作ることができるのかどうかについて見ていきます。
結論から言うと、未成年でも作れるクレジットカードはあります。
ただ、誰でも作れるというわけではありません。
未成年でも満18歳以上でないと作れない
未成年の方でもクレジットカードは作れますが、年齢制限があります。
「満18歳以上」の未成年でなければいけません。
18歳未満の未成年の方は、どんな方法を使ってもクレジットカードを作ることはできません。
18歳以上でも高校生はクレジットカードを作れない
また、年齢が18歳以上であっても、高校生はクレジットカードを作ることはできません。
未成年でも作れるクレジットカードの入会基準は、「満18歳以上(高校生を除く)」と決められていることがほとんどです。
「18歳以上で高校生」というのは、いくつかのケースであり得ることです。
しかし、高校生である以上はクレジットカードを作ることはできません。
未成年の高校生でもクレジットカードを持てる唯一のケース

高校生であっても唯一例外的にクレジットカードを持つことが許されるケースもあります。
それが、留学などで海外へ渡航する場合です。
海外渡航時にはクレジットカードを持てるケースがある
クレジットカードは、国内でももちろん便利ですが、海外では身分証明書の代わりになったり、盗難時の補償や旅行傷害保険が付いているなど非常に役に立ちます。
海外渡航時に、カード会社から特例として認められればクレジットカードを持つことができます。
持てるのは「家族カード」
ただ、クレジットカードを持てると言っても、「家族カード」です。
つまり、親権者の方がクレジットカードに申し込み、その家族カードを持たせてもらうという形です。
本来であれば、未成年の場合には家族カードすら持つことができません。
海外渡航時にどうしてもクレジットカードを持ちた場合は、カード会社に直接事情を説明して手続きを進めることになります。
高校生でもカードを持ちたい場合

高校生の方がクレジットカードを持ちたいという願いはほぼ叶いませんが、クレジットカードに似たようなカードを持つことはできます。
それが、「デビットカード」と言われるものです。
デビットカードとクレジットカードの違いは、お金が銀行口座から引き落とされるタイミングです。
デビットカードは即時払い
クレジットカードの場合、1カ月の利用代金がまとめて支払日に引き落とされる「後払い」方式です。
しかし、デビットカードの場合は、支払いの度に銀行口座からリアルタイムで引き落とされますから、「即時払い」に似た性格を持っています。
デビットカードには審査が無い
また、デビットカードには基本的に審査がありません。
デビットカードを作るために必要な条件としては、
- 年齢が15歳以上であること
- 銀行口座を持っていること
です。
ただし、15歳以上であっても、中学生の方はデビットカードを作れないことがほとんどです。
クレジットカードの方が自由度が高い
クレジットカードとデビットカードを比較すると、クレジットカードの方が自由度が高くて使い勝手は良いです。
デビットカードの場合、銀行口座からお金が無くなると利用できなくなってしまいますし、信用決済ではないのでクレヒスも育ちません。
デビットカードでもポイントは貯まりますが、クレジットカードの方が還元率が良いことが多い上に、受けられる特典・サービスなどもクレジットカードの方が上です。
未成年や学生がクレジットカードを持つ理由

クレジットカード否定派の方の中には、若いうちからクレジットカードを持つことに対して反対する方もいます。
しかし、未成年や学生の方がクレジットカードを持つことは、メリットもたくさんあります。
若い頃からカードの正しい利用方法を身に着けておく
クレジットカードは非常に便利なものですが、間違った使い方をすると借金を抱えてしまったりすることもあります。
しかし、これからの時代においてクレジットカードは生活から切り離せないものになっていきます。
未成年や学生のうちは、基本的にはキャッシングを利用することもできませんから、リスクを最小限に抑えた形でクレジットカードを利用する練習をすることができるのは、クレジットカードを早くから持つメリットです。
クレヒスを育てるなら早い方がいい
クレジットカードの審査において重要なのが「クレジットヒストリー(クレヒス)」です。
今までどれだけカードを利用して、しっかりと返済をしてきたかの実績を表すものとして、カードの審査では非常に重要視されます。
このクレジットヒストリーが無いと、カードの審査では不利になりますし、積み重ねれば積み重ねるほど有利になります。
クレヒスをしっかり積み上げている人は、将来欲しいカードが見つかった時に、すぐに手に入れることができる可能性が高くなります。
クレヒスが全くなくて、どのクレジットカードも作れないと困っている方もいるぐらいですから、そういった面では若いうちからクレヒスを積んでおくのは良い事です。
年齢限定や学生専用のカードはお得なことが多い
若者をターゲットにして発行されているカードは、一般的なカードよりお得な仕様になっていることが多いです。
いつまでも持つことができる若者向けカードというものは無く、年齢制限を超えてしまった場合や学生でなくなった場合には、違うカードへの切り替えが必要になります。
つまり、年齢限定ードや学生専用カードは、若いうちしか持つことができないお得なクレジットカードだと言えます。
未成年がクレジットカードを作るために必要なこと

未成年の方でも、18歳以上であり、高校生ではく、専門学生や大学生、もしくはすでに働いている人であればクレジットカードを作ることができます。
ただ、未成年がクレジットカードを作るためには避けては通れないものがあります。
それが、「親権者の同意」です。
親権者から同意を得られなければ、未成年の方はクレジットカードを作ることができません。
未成年がカードを作るには親権者の同意が必要
未成年の方がクレジットカードを作るには、必ず親権者の承諾が必要です。
これには、きちんとした理由があります。
未成年者の契約の取消し権
日本の法律では、知識や経験の不足している未成年が行った契約について、契約を取り消すことができるというものがあります。
これを利用すると、未成年者が親権者の同意なしにクレジットカードを契約し、カードを利用した後に、契約を取り消した場合、利用料金については返さなくてもいいことになります。
ですから、クレジットカード会社としては何としても親権者の同意を取り付けておかないとリスクが大きすぎるのです。
働いている未成年も親権者の同意が必要
学生ではなく、すでに就労している未成年の方は、しっかりと収入があるので、返済能力も高いはずです。
しかし、就労している未成年であっても、例外なく親の同意が必要となります。
カード会社は、先ほど説明した「未成年者の契約の取消し権」を行使されないために、親権者の同意が絶対に必要なんです。
そのため、未成年者に収入があろうが無かろうが親権者の同意の要不要は関係ありません。
親への同意確認の方法
実際に、カード会社はどのような方法で親権者の同意の確認を取るのでしょうか。
同意の確認方法としては、2つの方法があり、カード会社によってどちらの方法で確認するかが変わってきます。
- 親権者へ同意確認の電話をかける
- 書面で親権者の同意を確認する
親の同意なしでクレジットカードを作れる方法は?

親がクレジットカードを作るのに反対している等の理由で、親にバレずにクレジットカードを作りたいと思っている方もいるかもしれません。
未成年の方が、親に内緒でクレジットカードを作れるのかどうかについて説明していきます。
親への同意が必須なため無理
未成年が親にバレずにクレジットカードを作ることは実質不可能です。
というのも、親権者の同意確認はどのような方法でも無くすことができないからです。
方法としては、電話確認を違う大人に出てもらうとか、書面を偽造するというような方法しかありません。
これらは全て大きなトラブルに繋がる可能性がありますし、法律違反となります。
保護者の印鑑も必要
未成年が作れるクレジットカードの中には、親権者への同意を電話ではなく書面で行うことができる場合があります。
この場合、同意書には親権者の署名と印鑑が必要です。
つまり、未成年の方がクレジットカードを作るには親権者の同意を何としても取らなければいけません。
未成年・学生は審査なし?

未成年の方や学生の方がクレジットカードを作ろうとする時に審査は行われるのでしょうか。
実際には、通常のクレジットカードの審査とは、チェックされる部分が違います。
また、未成年の場合と、20歳以上の学生の場合で審査の取り扱いが多少異なります。
未成年は親権者に返済義務
未成年の場合は、そもそも親権者の同意が無いとクレジットカードが作れない上に、利用者がカードの利用代金を支払えなくなったとしても、最終的に親権者に請求をすることができます。
そのため、未成年は、親権者の同意さえ取り付ければ審査はほぼ無いです。
ただし、信用情報に関しては別です。
すでにクレジットカードの利用歴があり、支払いの遅延や滞納をしている場合、そこに関しての照会は行われます。
学生は年収ゼロでも大丈夫?
20歳以上になると親権者の同意なしでカードが作れますが、学生ですから収入はほとんどありません。
しかし、そもそも学生の方のカード審査では、年収は重要視されていません。
学生の方の収入が少ないなんていうことは、カード会社からしてみれば分かりきっています。
それでも、カード会社がカードを発行してくれるのは、その背景にあるものを考慮してくれているからです。
例え、本人の収入がゼロであっても、その親には子供を大学に行かせるだけの資力があることはわかります。
返済が困難になれば、親からお金を借りたりして返済をすることも可能だろうと判断するわけです。
ですから、収入がゼロだからクレジットカードを作れないということはありません。
ただし、これは未成年や学生が前提ですから、大学を卒業した後にニートになり、無職で収入が無い人とは話が違います。
未成年や学生は将来の優良顧客
一度クレジットカードの利用を始めると、よほどのことが無い限りしばらく同じカードを使い続ける方が多いです。
そうすると、時間が経つにつれ、カード作成当時は未成年や学生だった方も就職をし、収入も上がっていき、一人前の社会人になっていきます。
そうなった時に、すでに未成年の頃から会員として取り込むことができていれば、長期的な優良顧客となります。
場合によっては、属性が上がっていき、ハイグレードなカードへとランクアップしていく可能性だってあります。
つまり、未成年や学生の方というのは、カード会社からすると、大切な顧客層であるということです。
未成年や学生の限度額は低い

未成年や学生がいくら将来の優良顧客だとは言っても、収入ゼロでも作れれてしまうというのは、カード会社側には、かなりのリスクがあるように見えます。
カード会社は、未成年や学生会員の貸し倒れリスクをどのようにコントロールしているのでしょうか。
限度額でリスクコントロールをしている
カード会社は、利用限度額を低く抑えることで、未成年や学生の方のリスクをコントロールしています。
そのため、未成年の方や学生の方がクレジットカードを持ったとして、カードの利用限度額はそこまで期待することはできません。
ほとんどの場合が、利用限度額は10万円までに設定されます。
カード会社からすれば、限度額を10万円程度に設定しておけば、貸し倒れリスクをかなり低く抑えることができます。
10万円の貸し倒れリスクと未成年・学生の方を早いうちから囲い込めるメリットを天秤にかけて、未成年や学生にカードを発行しているわけです。
最高でも30万円まで
利用可能限度額が10万円というのは、立て続けに少し高い買い物をしてしまうと、あっという間にオーバーしてしまいそうな金額です。
ただ、未成年・学生の方は収入がほとんどない事を考えれば、仕方がないところだと思います。
しかし、限度額というのは、申請をすることで引き上げてもらうことが可能です。
未成年や学生の方も限度額の引き上げは可能ですが、MAXで引き上げてもらっても30万円程度の限度額が限界のようです。
限度額をさらに増やすことはできるのか?

未成年や学生の方のクレジットカードの限度額を30万円以上に増やす方法が一つだけあります。
カードを複数枚持つ
年齢が20歳を超え大学を卒業して社会人になれば、限度額を上げることは難しくありません。
ただ、やはり未成年や学生のままでは、持っているカードの限度額をあげるのは30万円が限度なようです。
しかし、2枚目のカードに申し込むことで実質的に限度額を上げることはできます。
今のカードの限度額が上がらないならば、新たなカードに申し込めばいいわけです。
ただし、新たに申し込んだ先のカード会社は、信用情報機関に照会を行うタイミングで、あなたがすでに1枚クレジットカードを持っていることを知ります。
そのため、新しいカードが作れるかどうかは、そのカード会社の判断次第です。
2枚目の限度額は低めに設定される可能性がある
新しく申し込んだ先のカード会社にしても、未成年や学生の方に用意できる限度額は30万円までです。
そうすると、すでに限度額30万円のクレジットカードを持っていることが分かれば、発行するカードの限度額は極力減らしておいた方が安全だと考えます。
そのため、未成年や学生の方が2枚目のクレジットカードに申し込むと、限度額は低めに設定される傾向にあります。
また、最悪、限度額を与えることができないと判断されてしまった場合には、カードの発行を見送られるケースもあります。
未成年・学生のクレジットカードの作り方

それでは、未成年の方がクレジットカードを作るにはどうすればいいかについて説明していきます。
①申し込めるカードを探す
まずは、18歳以上でも申し込めて自分に合いそうなクレジットカードを探すことから始まります。
クレジットカードの中には、20歳以上、27歳以上、30歳以上のように年齢制限を設けているクレジットカードがたくさんあります。
そんな中から、18歳以上でも申し込みが可能なクレジットカードを見つけてください。
そして、どんなポイントが貯まるのか、ポイントの還元率はどれぐらいか、旅行傷害保険の内容等を検討して、申し込むカードを1枚決めてください。
②親への根回し
未成年の方がクレジットカードを作るには、親権者の同意が絶対に必要です。
つまり、この「親への根回し」さえ上手くできれば、クレジットカードは作れます。
親権者の同意を電話での確認にするのか、書面での確認にするのかについてはカード毎に異なります。
どちらにせよ、同意の電話に対応してもらうか、書面に記入捺印をしてもらう必要がありますから、事前に親権者にその旨の説明をしておく必要があります。
③ネットからの申込
クレジットカードの申込には、インターネット、郵送、店頭のいずれかの方法で申し込むことになります。
インターネットからの申込が一番簡単で一番スピーディなのでおすすめです。
今回もインターネット上から申し込んだことを前提に説明をしていきます。
④必要なものを用意する
未成年だからと言ってクレジットカードを作るのに特別に必要になる書類があるわけではありません。
クレジットカードを作る際に、一般的に必要になる書類は以下のようなものです。
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポート)
- 学生証(学生専用カードの場合)
- 引き落とし口座に設定する銀行口座の番号等が分かるもの(キャッシュカード、通帳)
- 職場や学校の住所・電話番号がわかるもの
以上のものがあれば、とりあえず大丈夫です。
ちなみに、本人確認書類については、運転免許証などの顔写真が付いている書類の方が望ましいです。
健康保険証などの顔写真の無い本人確認書類の場合、追加書類として住民票等の提出を求められることがあります。
⑤申込フォームに入力をしていく
インターネット上で申込を行う場合、カード会社が用意しているWEB申込フォームに必要な情報を入力していきます。
入力していく内容はカード会社によって多少の違いはありますが、大体下記のような情報です。
- 氏名
- 年齢
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 世帯構成
- 職業
- 勤務先の連絡先
- 住まいの形態
- 居住年数
- 引き落とし銀行口座
これらの情報を申込フォームに入力をしていきます。
ちなみに、嘘の情報を入力すると、カード会社に発覚した際はカードが二度と作れなくなる可能性もあります。
⑥審査が行われる
申込を無事に済ませたら、カード会社側で審査が行われます。
ただし、未成年や学生の審査は、そもそも年収や職業の要件については考慮していませんから、かなり簡素な審査が行われます。
信用情報のチェックと申込書に不備が無いかどうかだけ確認ができれば、あとは親権者の同意が確認できるかどうか次第です。
⑦親権者の同意の確認
そして、この段階でカード会社から親権者への同意の確認が行われます。
なので、親権者に同意確認の電話があったということは、審査についてはすでに通過していると考えられます。
そのため、親権者への同意が取れればそのままカードの発行へと手続きが進みますし、同意を得ることができなければ、カードの発行は見送られます。
せっかく審査に通っても、親権者への同意がもらえずカード発行不可とならないように、親への事前の相談が必須です。
⑧カード発行・受取
親権者の同意の確認が取れれば、順次カードが発行され、カードが郵送されてきます。
また、カード受取は、本人限定受取郵便等で送られてきます。
この郵送方法は、間違いなく本人に郵送物を届けるためのものですから、受け取り時には本人確認書類と印鑑が必要です。
カードに申し込んでから発行・受取までが早いクレジットカードもありますが、通常のクレジットカードの場合は、1週間程度は時間がかかります。
⑨カードの使用開始
カードが手元に届けば、すでにクレジットカードは使用可能な状態になっています。
引き落とし銀行口座の設定を郵送で手続きする方も、設定を待たずしてカードの利用は可能です。
その場合、口座の設定ができるまでは振込用紙等がカード会社から届きます。
親権者の同意があるかどうかの違い
20歳以上の方がクレジットカードを作る流れと未成年の方がクレジットカードを作る流れは、親権者の同意の有無だけです。
審査に関しては一般的なカードの審査よりも易しくなりますから、やはり親権者の同意をいかにスムーズに取れるかどうかがキーポイントです。
未成年・学生のクレジットカードの選び方

クレジットカードを選ぶ際には、自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶことが大切です。
それは、未成年・学生の方がクレジットカードを選ぶ際にも同じことです。
将来性を考える
実は未成年や学生のうちからクレジットカードを作っておくということは、大きなチャンスでもあります。
というのも、カードによっては、本来手に入れることが難しいとされているクレジットカードでも、そのカードのヤングカード(若者向けカード)を持っていれば、将来的に自動的にランクアップしていく仕組みが用意されていることがあります。
三井住友VISAデビュープラスの例
三井住友VISAデビュープラスカードを例に挙げてみます。
三井住友VISAゴールドカードといえば、その審査が比較的難しいことで知られている王道のゴールドカードです。
しかし、三井住友VISAデビュープラスを持っていれば、満26歳になったら自動的に三井住友VISAプライムゴールドカードというヤングゴールドカードに昇格します。
そしてその後、満31歳になれば三井住友VISAゴールドカードに昇格するんです。
つまり、三井住友VISAデビュープラスカードは、自分の年齢やキャリアアップに合わせて、そのライフステージにふさわしいカードへとランクアップしていくカードなんです。
海外旅行に行くなら海外旅行傷害保険の内容
海外旅行によく行く、これから海外留学に行くという未成年や学生の方に関しては、クレジットカードに付帯している海外旅行傷害保険がいかに手厚いかという点に着目するのもいいかもしれません。
海外渡航中に病気やケガをしてしまうと、保険が適用されませんから、本当にちょっとした治療を受けただけでも相当な医療費がかかることがあります。
そんな時に海外旅行傷害保険が付帯しているクレジットカードを持っていることで、医療費を一定額まで補償してくれます。
この「一定額がいくらなのか」というところがクレジットカードによって違ってきます。
特に海外での病気を補償してくれる「疾病治療費用」とケガを補償してくれる「傷害治療費用」、が充実しているカードを選ぶことが重要です。
未成年の方におすすめのクレジットカード
三井住友VISAデビュープラス

- 18~25歳以下の方(高校生を除く)
- 初年度年会費無料(年1回以上の利用で翌年以降無料)
- 入会後3カ月間はポイント5倍
- その後もポイント2倍が継続
- 銀行系カードなのでステータス良好
- 三井住友VISAゴールドカードまで自動昇格する
三井住友VISAデビュープラスカードは、三井住友カードが発行している18~25歳限定のカードです。
先ほども少し紹介しましたが、三井住友VISAデビュープラスは将来的に三井住友VISAゴールドカードまで昇格させることができます。
ゴールドカードまでの道が約束されているカードということで、自身のキャリアプランをしっかり考えている方にとってはぴったりのカードです。
楽天カード

- 18歳以上(高校生を除く)
- 年会費無料
- 基本ポイント還元率0%
- 楽天市場でポイント最大4倍以上
- 楽天スーパーポイントが貯まる
- 貯めたポイントを楽天Edyに移行可能
楽天カードは、未成年や学生の方を問わず、多くの方に愛用されているクレジットカードです。
年会費無料で還元率が1.0%、しかも楽天市場でのお買い物はいつでもポイントが4倍以上になります。
楽天市場では他のどのカードよりもお得になりますから、楽天市場を利用する方にとっては、必須のクレジットカードです。
楽天スーパーポイントは貯まりやすい上に使い勝手も非常に良いですから、オールマイティーな1枚です。
JCB CARD EXTAGE

- 18歳以上29歳以下(高校生を除く)
- 年会費無料
- 入会後3カ月はポイント3倍
- 4か月目以降もポイント5倍
- 海外利用でポイント2倍
JCB CARD EXTAGEは、国際ブランドであるJCBが発行している若者向けのクレジットカードです。
18歳~29歳の方限定のクレジットカードとなっていて、通常のJCBカードよりもポイント還元率がお得になっているほか、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しているなど、基本的なカード性能の上に若者向けの特典がついている仕様となっています。
カードデザインもオシャレですから、デザイン重視でカードを検討している方にもおすすめです。
また、JCBは自社での利用実績を重んじる傾向にあるプロパーカードです。
ですから、若いうちからJCBのカードを持っておくことは将来的にも意味があります。
というのも、JCBは最終的に「JCBザ・クラス」というブラックカードまで用意されていますから、若いうちから実績を積んでおけば非常に有利です。
長い時間をかけて1枚のカードを育てていく楽しみを味わうことができるカードです。
セゾンブルー・アメックス

- 高校生を除く18歳以上の方
- 年会費3,000円(税抜)※26歳になるまで無料
- 海外でのショッピングでポイント2倍
- アメリカン・エキスプレス・セレクト
- 海外アシスタンスデスク
セゾンブルー・アメックスは、アメックスの提携カードです。
セゾンブルー・アメックスをおすすめする理由は、本来3,000円(税別)かかる年会費が、26歳になるまで無料で持てるからです。
未成年・学生の期間は、クレジットカードの選択肢も多くありません。
そんな中でアメックスの提携カードを持つことができれば、かなりかっこいいです。
セゾンブルー・アメックスは、特に海外でそのブランドの強さを発揮します。
というのも、海外でのショッピングがポイント2倍になるだけでなく、本来ゴールドカード級のアメックスのサービスを利用することができます。
アメリカン・エキスプレス・セレクト
世界70国以上の国で食事やレジャー・ショッピングの優待が利用可能になります。
海外アシスタントデスク
世界の主要51都市に設けられている海外アシスタントデスクを利用可能です。
海外でのトラブル時に連絡をすると、日本人のオペレーターが的確なアドバイスをしてくれます。
エポスカード

- 18歳以上の方(高校生を除く)
- 年会費無料
- マルイで年4回10%OFF
- 海外旅行傷害保険が充実
- プラス500円追加でデザインカードを選択可
- カードの即日発行可能
エポスカードは、マルイが発行しているクレジットカードです。
自社店舗である「マルイ」でお買い物をしてくれる客層にターゲットを絞っていますので、未成年や学生にも積極的にクレジットカードを発行しています。
エポスカードは、マルイでの会員限定の10%OFFセールに参加できるだけではありません。
実はエポスカードは、年会費無料のクレジットカードの中で最高クラスに海外旅行傷害保険の内容が充実しています。
海外旅行傷害保険で一番重要なのは、ケガに対する補償(傷害治療費用)と病気に対する補償(疾病治療費用)です。
エポスカードは、傷害治療費用が200万円、疾病治療費用が270万円も付いています。しかも自動付帯です。
海外旅行の際に持っていくカードを探しているのであれば、エポスカードは最有力候補として挙げられるカードです。
500円(税込)を別途支払えば「エポスデザインカード」を選ぶこともでき、個性あふれるカードを持つこともできます。
学生の方におすすめのクレジットカード
最後に、特に学生の方がお得になるだろうというカードを2枚紹介します。
学生専用ライフカード

- 高校生を除く満18歳以上満25歳以下
(大学・大学院・短期大学・専門学校に在学中の方) - 年会費無料
- 誕生月ポイント3倍
- 海外ショッピング5%キャッシュバック
- 安心の海外旅行傷害保険
- 海外でも日本語でサポートしてくれる「ライフデスク」
ライフカードには、学生専用のカードが用意されています。
このカードに関しては、学生しか申し込むことができません。
学生専用ライフカードの何よりもの特徴は、学生の海外旅行を全力で応援することをコンセプトにしている点です。
なんと、海外でのカードのショッピング利用に対して5%もキャッシュバックしてくれます。
海外では現金をたくさん持ち歩くのはそもそも危険ですから、カードで決済すれば安心かつお得になります。
また、海外旅行傷害保険において一番大切だと言われている傷害・疾病治療費用の補償が、それぞれ最高200万円もついています。
海外でお得にもなり安心も付いてくるカードでスペックは非常に優秀です。
それゆえに、学生の期間しか持つことができないカードになっています。
ビュー・スイカカード

- 18歳以上の方(高校生を除く)
- 初年度無料(2年目以降477円)
- WEB明細登録で年間600円相当のポイント獲得
- Suica機能一体型カード
- 定期代はポイント3倍
- 貯まったポイントはSuicaに交換可
ビュー・スイカカードは、JR東日本グループが発行するクレジットカードです。
名前の通り、Suica一体型のクレジットカードになっていて、ビュー・スイカカード1枚でクレジットカードとSuicaの2つの機能を併せ持っています。
学生の方の中には、毎日の通学に電車を使っているという方も多いと思います。
電車通学の学生の方は、定期代は毎月絶対にかかってきますし、その出費はかなり大きい金額です。
ビュー・スイカカードなら、通学の定期券の購入代金に1.5%ものポイントを付けることができます。
年会費こそ初年度無料で2年目以降477円(税抜)がかかってきますが、WEB明細に登録することで、毎月20ポイント(50円相当)を獲得することができるようになります。
つまり、年間で600円分のポイントがもらえるようになっているので、年会費477円(税抜)以上の還元があります。
定期代にポイントをつけたいなら「ビュー・スイカカード」を選択しましょう。
まとめ
未成年や学生であってもクレジットカードを持つことができます。
ただ、カードの選択肢が限られてくるのと、与えられる限度額も10~30万円と多くはありません。
しかし、若い頃からクレジットカードを利用しておくと、カードの賢い活用法も分かりますし、何より様々なシーンでお得になります。
未成年や学生の方の審査は、比較的緩めですから、自分に合ったカードを選んで申し込んでみてはいかがでしょうか。
未成年の方については、親権者の同意が必要となることを忘れないでください。