今や非常に多くの種類が存在する楽天カードですが、その中に楽天ANAマイレージクラブカードというものが存在します。
こちらの楽天ANAマイレージクラブカードはANAマイレージクラブに入ることができる楽天カードで、マイルか楽天スーパーポイントのどちらかを選択して貯めることができるという非常に芸達者なクレジットカードとなっています。
そこで、今回はこちらの楽天ANAマイレージクラブカードのマイルの還元率はお得かどうかなどについてご紹介していきます。
マイレージプログラム
楽天ANAマイレージクラブカードは楽天カードの基本的機能はそのままにANAマイレージクラブの機能がセットされたクレジットカードとなっており、一般的には提携クレジットカードと呼ばれる種類のクレジットカードです。
そのため、楽天カードと同様に100円につき1ポイントがたまる「楽天スーパーポイントコース」と200円につき1マイルが貯まる「ANAマイルコース」の2種類のコースからどちらか1つを選択できます。
マイルを貯めたい場合はANAマイルコースを、ポイントを貯めたい場合は楽天スーパーポイントコースを選択すると良いですね。
また、申し込み当初はポイント重視で楽天スーパーポイントコースを選択したものの、途中からマイルを貯めたくなった場合はANAマイルコースに切り替えることもでき、そのまた逆も可能というライフスタイルに合わせられる利便性の高いクレジットカードとなっています。
そして気になる還元率ですが、楽天スーパーポイントコースの場合は100円につき1ポイントが貯まるということで還元率1.0%となっており、これは通常の楽天カードと同様の仕上がりとなっています。提携カードだからといって還元率が目減りする心配はありません。
また、ANAマイルコースの還元率は1マイル5円計算とすると還元率は2.5%にもなります。1マイル3円だとしても1.5%ということで高還元率なクレジットカードと言うことができるのではないでしょうか。
審査の流れ・年会費
それでは、そんな楽天ANAマイレージクラブカードはどのような審査の流れで、年会費はどのくらいなのでしょうか。カードの基本スペック的な部分を確認していきましょう。
まずこちらのクレジットカードの年会費は税込み540円です。ただし、初年度無料という仕上がりになっており、翌年度以降は年に1回クレジットカードを利用するだけで年会費が無料になるという条件が設定されています。
条件付きで年会費無料になるというタイプのクレジットカードということですね。
よく、年会費を無料にするために毎年期限ぎりぎりでコンビニで1,000円くらいの買い物をしてしまうという方を見かけますが、単純に携帯の支払い方法としてこちらのクレジットカードを設定しておくと、自動的に年1回の利用条件が楽に達成できるので非常にお得といえるのではないでしょうか。
そしてこちらのクレジットカードの審査ですが、原則的に他の楽天カードと同様、申し込みから早い人で数秒で可決、つまり審査に通過することができるような仕上がりとなっています。
多くのクレジットカードでは、最終的に人力で個人信用情報(クレヒス)を参照し、さらに機械審査で得た審査情報をもとに最終的にクレジットカード発行か否かを判断することになるのですが、楽天カードはご存知の通りカードの審査が非常に早いということで有名です。
楽天ANAマイレージクラブカードもいわゆる提携カードながら非常にその審査スピードは目を見張るものがあり、人によっては(個人信用情報が良好などで条件が揃っている場合には)、申し込み画面を閉じてメールボックスを開いた時にはすでにクレジットカードの審査と発行手続きが完了しているという人もいるほどです。
楽天カードはどちらかというと人力審査というよりは機械審査にパワーを振り分けているという「フシ」があり、仕掛け的にはクレジットカードを申し込んだ段階で数十秒~およそ1分程度の時間で機械的に個人信用情報などを参照した上で審査にかけます。
この時、機械審査で明らかにクレジットカードを発行しても問題ナシ、というような個人信用情報の持ち主であれば人力審査にかかるまでもなくすぐに審査に通過できる、というわけです。
ちなみに機械審査で審査に通過となった場合には、当然ながら在籍確認はありません。
楽天カードで在籍確認が入るケースというのは、主に個人信用情報に若干問題があるという場合や入力した申し込み情報に間違いでは?と思われるものがある場合、年齢や職業と年収のデータが平均から見ても明らかに釣りあっていない(20代前半で年収3,000万円という場合など)場合などが該当します。
そして肝心の申し込みの方法ですが、こちらのクレジットカードは主にWEBからの申し込みとなります。
楽天ANAマイレージクラブカードの申し込みフォームから、申し込みに必要な住所や氏名、電話番号や職業、年収、他社借り入れ情報などを入力していき、画面の最後まで入力を終えたら申し込みボタンを押すだけとなっています。
なお、楽天ANAマイレージクラブカードにはシルバーも券面とピンクの券面のものが存在しますが、どちらも基本的なスペックは一緒です。
楽天ANAカードの「S5」とは?
よく楽天ANAカードの審査、などというキーワードで検索をすると「S5」というキーワードを扱ったサイトがヒットすることが増えてきました。
しかし、これはリアルタイムでその状況を見ていないとイマイチ事情が飲み込めない、というような様相を呈しています。
実はこれ、2016年の春先に多発したケースで「クレヒス的にクレジットカードの審査が心配だったにも関わらず、ショッピング枠5万円で楽天ANAカードが発行してもらえた」、というケースを指しています。
2016年の3月、つまり2016年度末の1ヶ月間は楽天ANAカードの審査通過報告がインターネット上のあちらこちらで聞かれ、その際のショッピング枠が5万円という事で、いわゆる「温情発行」と呼ばれる発行形態だったのです。
これには様々な「大人の事情」が絡んでいたということは想像するに難しくはありませんが、とにかくクレジットカードの審査に通りやすい、というのは我々クレジットカードホルダーからすれば願ってもない、歓迎すべき話題ではないでしょうか。
たとえショッピング枠が最初に5万円しかつかなかったとしても、そこからクレジットヒストリーを積み重ねていくことで将来的にショッピング枠の増額を期待することもできるわけです。
なのでもし、今クレジットカードの審査が少し心配で・・・ということでクレカツ!をご覧の方は、楽天ANAカードのみならず当サイトでご紹介しているクレジットカードを取得した暁には発行してもらったショッピング枠にかかわらず、毎月の支払いを遅れないようにするなど大切にそのヒストリーを積み重ねていくようにしたいところです。
楽天カードとどっちがお得?
先ほど「楽天ANAマイレージクラブカードは楽天カードの機能にANAマイレージクラブ機能がプラスされたカードです」とお伝えしましたが、結局実際のところ、楽天カードと楽天ANAマイレージクラブカードならどちらがオトクなのでしょうか?
まず、楽天ANAマイレージクラブカードには「楽天スーパーポイントコース」と「ANAマイルコース」の2つのポイント積算コースがあるということを思い出してください。
前者の楽天ANAマイレージクラブカードの「楽天スーパーポイントコース」の場合ですが、こちらは楽天カードと還元率が同様でどちらも変わりません。
そしてどちらのカードも利用できる加盟店や利用先は同じですし、楽天Edyや楽天スーパーポイントプログラムが利用できる点も同じです。また年会費も実質無料と考えると、ここでは優劣がつきません。
あえて違いを上げるとすれば、まずカード券面のデザインでしょうか。
楽天カードはシルバーやお買いものパンダデザインの2種類が用意されています。
楽天ANAマイレージクラブカードではシルバーとピンクの2種類が用意されており、好きなデザインを選ぶということができますね。
まとめると楽天スーパーポイントを貯めるという視点でみれば、どちらも大きな違いがないことになります
では、大きく違いが出る点はドコか?というと、、「ANAマイルコース」にした場合に初めて、楽天ANAマイレージクラブにオトクな点が出てきます。
例えばANAマイルコースでは自動的にマイルが貯まるため、ポイントの有効期限などを気にしてポイントをマイルに交換する手間が省けたり、楽天ANAマイレージクラブカード1枚にANAのマイル機能が入っているためANAのマイレージカードを別途お財布に入れなくてすむことになります。
カードはかさばるためなるべく減らしたいものですから、これは便利と言えるのではないでしょうか。
また楽天ANAマイレージクラブカード1枚でANAの国内線スキップサービスも利用できるためより便利だと実感できますね。
ただし、注意点としては楽天ANAマイレージクラブカードは提携カードであるため「ANAカードのようなANA便に搭乗することでボーナスマイルがもらえる」といったことではありませんので、ANAをよく利用するのでマイルをもっと効率的に貯めたいという場合はその点に注意が必要です。
そう考えると楽天ANAマイレージクラブカードと相性が良い人は、ANAはそこそこ利用するけど頻繁に利用するわけでもない、または、ANAを利用する時期と利用しない時期がバラバラなのでマイルもポイントも好きなタイミングで貯めていきたい、カードの維持費をかけず実質無料でマイルを貯めたい、そんな方にぴったりのカードと言えるのではないでしょうか。
また、こちらのクレジットカードはマイルを貯めるかポイントを貯めるかを自由に切り替えられるため、今はANAを使う予定がないけど将来的に使うようになる、いつでもANAのマイルを使えるようにしておきたいという方にもおすすめできるカードではないでしょうか。
特にマイルを利用しないのであればポイントを貯めておくという選択肢があります。
そして、自由度が高い楽天ANAマイレージクラブカードが欲しくなってきたけど既に楽天カード持っているけどその場合はどうしたらいいの?という方もご安心ください。
既に楽天カードを持っていても、楽天e-NAVI内の「カード申込・切替」からすぐに切替の申込ができるようになっています。切替手数料が税込み1,080円かかりますが、特段電話をかけるという手間もありませんので安心ですね。
アメックスやダイナースとどっちがお得?
好きなときにマイルが貯められる楽天ANAマイレージクラブカードですが、マイルが貯められるクレジットカードは実は楽天以外にも存在します。
一般的にアメックスやダイナースなどもマイルを貯めやすいカードとして有名ですが、どちらが本当にオトクなのでしょうか。こちらも確認していきましょう。
まずアメックスと楽天ANAマイレージクラブカードの比較ですが、
まずアメックスの基本的なポイントプログラムとしては100円で1ポイントが貯まるという設計となっており、ANAマイルへの交換はポイント1,000ポイントで1,000マイルに交換、という形となります。
ただし、前提条件としてアメックスの場合はANAマイルへの交換という部分で考えるとまず2万円という費用がかかります。
というのも、通常のアメックスのクレジットカード年会費がまず12,000円+税、そして交換レートがお得になり、ANAマイルに交換するのであれば実質的に必須オプションであるメンバーシップ・リワード・プラスというポイントプログラムへの参加登録費が3,000円+税、そして、ANAマイルへの交換に必須であるメンバーシップ・リワードANAコースというプログラムへの参加が5,000円の参加費となっているため、ここまでで実質2万円という費用がかかるわけです。
楽天ANAマイレージクラブカードについてはこのあたりの費用が一切かからないことを考えると、この時点で楽天ANAマイレージクラブカードに軍配が上がると言っても決して過言ではないでしょう。
ちなみに、ハイステータスカードの東の横綱がアメックスなら西の横綱はこのカードだ、といえるダイナースクラブカードですが、こちらのカードについてもアメックス同様100円につき1ポイントのポイント加算がつき、交換レートは1,000ポイントで1,000マイルという仕上がりとなっています。
ANAマイルへの交換コストについてはまずダイナースクラブカードの年会費が22,000円+税、ダイナースグローバルマイレージというプログラムへの参加料が6,000円+税、ということで合計28,000円+税でANAのマイル交換することができるようになるわけです。
ここまでをまとめるとアメックスもダイナースもマイル交換率は1.0%となっており、楽天ANAマイレージクラブカードの交換率0.5%の2倍となっている事がわかります。
ただし、アメックスもダイナースも年会費やマイル交換手数料などで、20,000円または28,000円の費用が発生する事を考えると少し割高なイメージになりますが、アメックスやダイナースは年会費に見合う付帯サービスが充実しているため一概にどちらがお得かと決めるのが難しいかもしれません。
カードの維持費で考えれば、楽天ANAマイレージクラブは実質年会費無料でマイル交換に手数料はかからないため、少しでもコストをかけずにマイルを貯めたい場合は楽天ANAマイレージクラブカードがおすすめということになるでしょうか。
まとめ
今回は楽天ANAマイレージクラブカードのマイル還元率はお得かどうか?という部分を中心に、こちらのカードの申し込みの方法や審査の流れなどについてご紹介してきました。
結論から言うと、楽天ANAマイレージクラブカードは実質年会費無料でマイル交換に手数料もかからないという所を考えれば作っておいて決して損はないと言って良いでしょう。
同様のANAマイレージを貯めることができる他社クレジットカードでは何だかんだとANAマイルに交換する部分でコストがかかってきますので、コストをかけずにマイル積算を楽しみたいのであればこちらの楽天ANAマイレージクラブカードの取得がおすすめです。