Apple Payの設定方法と対応カードについて紹介

Apple Payの設定方法と対応カードについて紹介

 

最近何かと話題のApple Payですが、こちらのApple Payというサービスが始まったことで私達の生活はどのように、そしてどのくらい便利になるのでしょうか。

ニュースやウェブサイトなどでかなり取りざたされているこちらのApple Pay。実はなかなか使い方がわからず、そして周りの人に聞くにしても時期が若干過ぎてしまっているような気がする・・・という方も多いのではないでしょうか。

こちらのApple Pay、スマホにクレジットカード情報を登録するとクレジットカードそのものは手元になくてもスマホで決済が可能になりますよ、というようなサービスなのですが、実際のところ細かい設定方法や対応しているクレジットカードに関する情報というのはそこまで公式にアナウンスされているものではありません。そこで今回はApple Payの設定の方法と対応しているクレジットカードについてご紹介していきます。

Apple Payとは?

そもそもApple Payとは?という部分から解説します。

Apple Payとは、iPhoneやApple WatchなどのApple社の対象商品にクレジットカード情報を設定、登録させ、読み取り機にそのデバイスをかざすだけで決済サービスを利用できるというものになっています。

わかりやすく例えると、スマホ版のおサイフケータイの様なものと思っていただいて問題ありません。

今をから10年前、2007年頃にはEdy(現・楽天Edy)をはじめ様々な電子マネー、おサイフケータイがリリースされましたが、大まかな考え方や捉え方としてはこちらのおサイフケータイのスマホ版、という認識でOKです。

こちらはもともとは2014年の10月20日にアメリカ合衆国で最初にサービスが開始され、アメリカ合衆国での最初のリリースから2年、2016年10月からついに日本でも運用が開始された待望のサービスとなっています。

ちょうど2016年秋頃というと例のペンとパイナップルとアップルをどうこうする「あの人」が出てきた時期ですから、当時は非常にAppleという単語が何かと取りざたされた時期でもありましたね。閑話休題。

そしてこちらのApple Pay、実際に利用する決済サービスそのものについてはiD、QUICPay、Suicaの3種類の電子マネーとなっており、Apple Payを利用するにはクレジットカード情報などをApple Payに登録し、改札やレジなどでiPhoneなどをかざすとスムーズな決済ができるようになっているのです。

Apple payの使い方

Apple Payの概要についてここまでをご紹介してきたところで、続いてはApple Payの使い方についてもう少し具体的に見ていきましょう。

まず、用意するものはiPhoneやApple WatchなどApple Pay対応端末と登録可能なクレジットカードまたはプリペイドカードになります。

上記を用意したら次に、手持ちのクレジットカード情報をApple Payに登録する作業に入ります。

各種画面内の「Wallet」または「WalletとApple Pay」を選択し、「カードを追加」から案内に沿ってカード情報を登録していきます。登録自体はそれほど難しい作業ではないので安心してくださいね。

ちなみに、「Wallet」内に登録できるカードは8枚となっています。登録したクレジットカードによってiDが使えるかQUICPayが使えるか自動的に設定されることになります。

そして登録が完了すれば、そこからすぐにApple Payを使い始められます。

なお、Suicaを利用する場合は発行済カードを取り込む、またはSuicaアプリから新規発行することで使えるようになります。

Apple pay対応のクレジットカード

ここまでの内容で「どうやらApple Payというのは手持ちのクレジットカードと紐づけをすることができるらしい」という事がわかりました。

では、そんなApple Payに登録することができるクレジットカードはどのようなものがあるのでしょうか。

VISAブランドは普通にApple Payが使えそうな気がするけれど、JCBはApple Payに対応しているのでしょうか?

またダイナースクラブカードでは、アメリカン・エキスプレスではApple Payを利用することができるのでしょうか?

実際に各ブランドの対応状況について確認していきましょう。

apple pay対応クレカ

実はApple Payで利用することができるクレジットカードの国際ブランドというのはVISA、JCB、AMEX、MasterCard、銀聯の5つとなっています。

つまり、原則的にはほぼすべての国際ブランドにApple Payは対応しているということになります。

ただし、ケースによっては対応している国際ブランドであってもクレジットカードの発行元によってApple Payに登録できないカードも存在しますので、もしどうしても気になるという場合には事前にクレジットカードの発行元にApple Payが利用可能かどうかについてご確認いただくと宜しいのではないでしょうか。

Apple payのメリット

Apple Payを実際に利用することによるメリットというのはどのようなものがあるのでしょうか。また他の電子マネーと比較するとどのようなメリットが際立つのでしょうか。こちらについても確認していきましょう。

まず複数のSuicaを登録することができる、というのはApple Payのメリットといえるのではないでしょうか。

一つの端末で2枚以上のSuicaを使い分けることができるようになるため、結果的に持ち歩くカードの数が減る、という利点があります。

さらに複数のSuicaを登録できるということは、複数のクレジットカードも登録することができるようになっています。

登録するクレジットカードによってIDまたはQUICPayを自動振り分けすることになりますが、それぞれに対応する複数のクレジットカード登録することでiDもQUICPayも使えるようになるというメリットがあります。

二つの電子マネーを1箇所でまとめて管理できるので、こういった部分では大変便利といえるのではないでしょうか。

ちなみに、クレジットカードとSuica合わせて最大8枚まで登録をすることが可能となっています。

さらに飛行機に搭乗する際も、チケットレスで飛行機へ搭乗することができるようになります。

これはANA Skipサービスを利用すると実現する特典で、何かとまごついてしまう飛行機へ搭乗する時のイライラを軽減することができるようになっています。

ここまで便利だと何かとセキュリティーの面で心配な部分が出てくるものですが、さすがそこは天下のApple Pay、セキュリティに関してもバッチリ対策が取られているのです。

というのも、Apple Payで決済する際にはTouch IDという指紋認証が要求されるため、間違って買い物や不正な買い物を防ぐことができるようになっています。また、指紋認証ということは本人の指紋がなければ決済することができませんので、そういった部分から成り済まし防止にもなるという事になりますね。

Apple payのデメリット

ここまでApple Payデメリットについてご紹介をしましたが、やはり物事はメリットがあれば裏にデメリットもあります。

次はApple Payのデメリットについてもご紹介をしていきます。

まず複数の種類の電子マネーを利用できるApple Pay、というようなご紹介をしてきましたが、PASMO、SMART ICOCA、PiTaPa、nanaco、WAON、楽天Edyなどは使えないという部分について注意が必要です。

使える電子マネーが限定されているデメリットはあるものの、ライフスタイルとしてiDやQUICPay、Suicaでカバーできる様な環境であれば特段こちらの部分で大きなデメリットを感じるということはないかもしれません。

さらに利用するクレジットカードなどによってはApple Payを利用することでポイントの還元率が下がってしまうケースや、ポイントの二重取りができない事がありますので、気になる場合は事前に各種クレジットカードの名前+Apple Pay+ポイントなどのキーワードで調査してみると良いでしょう。

また国際ブランドによってはApple Payを経由したインターネットアプリの支払い、つまりいわゆる課金にも対応している一方、VISAについては非対応となっていますのでこちらについても要チェックといったところではないでしょうか。

そして、何より最大のデメリットが「Apple Pay、iPhoneなど端末の充電が切れたら使用不能」という点です。

iPhoneなどの端末の充電が切れてしまい、電源オフになってしまったような状態ではApple Payも当然のことながら使用することができませんので、充電切れにならないようにこまめに気をつける、という様なカバーが必要になります。こちらは意外な落とし穴ですので、覚えておきたいところです。

電子マネー比較表

実はApple Payの他にも、お財布がなくとてもスマートフォンなどで買い物がができるサービスが存在しますので、それらのサービスも今回は比較していきます。

サービス名 運営 利用方法 オートチャージ 入金上限 国際ブランド 主な利用先
ポストペイ Apple Pay Apple モバイル(iPhoneなど) Visa

MasterCard

JCB

Amex

iDまたはQUICPay,Suicaに同じ
ポストペイ Android pay Google モバイル(アンドロイド端末など) Visa

MasterCard

JCB

Amex

楽天Edyまたはnanacoに同じ
プリペイド LINE Pay LINE Pay モバイル

カード

1,000万円 Visa

MasterCard

JCB

Amex

Diners

ローソン、ゾゾタウン、Frilなど
ポストペイ ペイモ AnyPay モバイル Visa

MasterCard

ポストペイ Origami pay origami モバイル Visa

MasterCard

JCB

Amex

Diners

 

ケンタッキー、ロクシタン、ロフトなど
ポストペイ 楽天ペイ 楽天 モバイル Visa

MasterCard

JCB(楽天カードのみ)

ローソン、楽天カフェなど
プリペイド 楽天Edy 楽天 モバイル

カード

5万円 Visa

JCB

MasterCard

Amex

Diners

コンビニ、ヨドバシカメラ、マツモトキヨシなど
ポストペイ

 

iD NTT、三井住友カード モバイル

カード

Visa

JCB

MasterCard

Amex

コンビニ、イトーヨーカドー、マクドナルドなど
プリペイド WAON イオン カード 5万円 Visa

JCB

MasterCard

イオン、マックスバリュなど
プリペイド nanaco セブン&アイHD カード

モバイル

5万円 Visa

JCB

MasterCard

Amex

セブンイレブン、イトーヨーカドー、デニーズなど
ポストペイ Quick pay JCB カード

モバイル

2万円(1回の利用上限) Visa

JCB

MasterCard

Amex

コンビニ、ヨドバシカメラ、すき家など
プリペイド Suica JR東日本 カード

モバイル

2万円 Visa

JCB

MasterCard

JR東日本、キヨスク、自販機、コンビニなど

上記の表のうち、ペイモ(Paymo)についてはWEB上で「割り勘」ができるサービスとなっており、電子マネーの一種の派生系と言えるような様相を呈しています。

Youtubeで話題のテーブルクロス引きのプロモーション動画をご覧になって興味を持っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

※表内利用方法の「モバイル」はつまりスマートフォンや携帯電話、ウェブ上で利用可能なことを表し、「カード」はカード型またはクレジットカード一体型で実店舗で利用可能なことを指します。

※国際ブランドは主に利用登録できる国際ブランドをまとめましたが、一部機能や登録クレジットカードによっては利用できないことがあります。逆に、プロパーでは対応していない国際ブランドも提携クレジットカードによっては利用できる電子マネーもあります。

Q&A

デビットカードは登録できる?

まず、こちらのご回答としては原則Apple Payはデビットカードを登録することはできない、というようなものになります。

クレジットカード以外に登録をすることができるのはソフトバンクのプリペイドカードやauWALLETプリペイドカードとなっています。

ただし、モバイルSuicaについてはデビットカードでチャージをすることができるようになっていますので、そういった部分でカバーするしかないのではないでしょうか。

iPhoneの対応は?

もし外出先でもスムーズにApple Payを利用したいということであれば、できるだけiPhone7やiPhone7S以上の端末を利用したいところです。

iPhone6/6S/SEでも利用はできますが、ネットショッピングやアプリでの決済のみが可能となっていますので、実質的にあまり意味はないのかもしれません。

なお、OSはiOS 10.1以上が必要ですので覚えておきましょう。

Suica利用時の注意点は?

Suicaも利用できる便利なAppple Payですが、ちょっとした注意点もあるので確認しておきましょう。

Apple Payでは、実は一部利用できないサービスがあり、詳細については以下のようになっていますので注意が必要です。

  • JR東海 「EX-IC」
  • 銀行チャージ
  • キャリア決済チャージ
  • ネット決済サービスなど

Apple pay対応のクレジットカードは?

上記も紹介しましたが、実は国内のクレジットカードは現時点で86%がApple Payに対応しており、ほとんどのクレジットカードでApple Payを利用することができるようになっています。

ちなみに具体的にApple Payが使えるカードとしては、JCBカード、dカード、オリコカード、三井住友カード、MUFGカード、楽天カード、クレディセゾンカード、ビューカード、ソフトバンクTS cubic CARD、イオンカード、エポスカード、ライフカード、アメリカン・エキスプレス・カード、セディナカード、ポケットカード、ジャックスカード、アプラスカード、UCSカードがあります。

まとめ

今回は今話題のApple Payについて、実際にどのように設定をするのか、という方法や対応しているクレジットカードなどについてご紹介をしてきました。

Apple Payは日本国内で発行されてクレジットカードのうち実に86%で利用することができるようになっており、複数のクレジットカードや電子マネーを一つにまとめることができるという、大変便利な特徴を持っていることがわかりました。

導入や実際の設定方法も今回の記事をご覧いただければバッチリですので、ぜひApple Payを導入してみてはいかがでしょうか。