バンクイックと三井住友銀行カードローンはどっちがいい?金利・返済額など7項目を比較
銀行カードローンの中で最も人気のカードローンである三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」と三井住友銀行カードローンはどちらが借入する上で良いのかについて比較して調べてみました。
急いで借入したい場合
まず、急いで借入をしたい場合どちらがスムーズに借入できるかついて比較します。
三井住友銀行も、三菱UFJ銀行も、銀行の中では審査がスムーズに進むカードローンです。
よりスムーズに借入する方法は、どちらのカードローンも同じで、各銀行の普通預金口座がある場合と無い場合で方法が違ってきます。
各銀行の口座を持っている場合
まず、三菱UFJ銀行の口座、三井住友銀行の口座のどちらかを持っていれば、口座を持っている銀行のカードローンであれば振込でスムーズに借入することができます。
審査自体は、銀行の保証会社によって行われ、バンクイックの場合はアコム、三井住友銀行の場合はSMBCコンシューマーファイナンスが審査を行います。
どちらも大手消費者金融で、審査のノウハウが確立されているため、スムーズに審査が完了します。
その後の借入や返済は、後日郵送で送られてくるローンカードを利用して行う形になります。
三井住友銀行はカードレスで利用することもできる
三井住友銀行は普通預金口座のキャッシュカードを持っている場合はキャッシュカードにローン機能をセットすることができます。
条件として、三井住友銀行のネットバンキングであるSMBCダイレクトを利用している必要があるのですが、SMBCダイレクトを利用している方は、インターネットバンキング専用の申込ボタンがあり、そちらから申込できるようになっています。
上記の画像は、三井住友銀行の公式サイトから申込をする際にある申込ボタンですが、SMBCダイレクトを利用している方はこちらのボタンを押して申込すると、ローンカードを発行する必要がなく、キャッシュカードをATMに入れるとカードローンという項目が増え、借入ができるようになるため、こちらから申込するようにしましょう。
銀行の口座が無い場合
三菱UFJ銀行や三井住友銀行の口座を持っていない場合でも、バンクイックと三井住友銀行カードローンは融資を受けることができます。
この2つのカードローンは、専用のローンカードを発行していて、WEBで審査申込をした後に、各銀行の支店窓口にある契約機に行って契約手続きを行うことで、その場でローンカードを発行することができ、発行されたカードは、発効日の翌営業日以降、審査の結果により利用可能となります。
バンクイックは三菱UFJ銀行の支店内に「テレビ窓口」という契約機が設置されていて、三井住友銀行は、支店内に「ローン契約機」という契約機が設置されています。
また、三井住友銀行に関しては、三井住友銀行のローン契約機以外にも、SMBCコンシューマーファイナンス プロミスが全国各地に設置している自動契約機でもローンカードを発行できるため、近隣に三井住友銀行は無いけど、プロミスの自動契約機はあるという方は、そちらで発行した方が便利です。
金利
2つのカードローンの金利を比較してみるとバンクイックは年1.8%〜年14.6%、三井住友銀行カードローンは、年4.0%〜年14.5%と、ほとんど違いはありませんが、若干三井住友銀行のカードローンの方が金利が低いという事がわかります。
ただ、初回の借入の際は、必ずと言っていいほど、上限金利が適用されるため、上限金利で比較した場合は0.1%しか差がないため、返済総額はほとんど変らないと思っておいてよさそうです。
限度額
次に限度額を比較します。
限度額とは、借入時に最高いくらまで与信枠を与えられるかの上限金額なのですが、正直、この数値はあまり見る必要はありません。
なぜなら、上限金額までの与信枠を与えられる方はほとんどいないからです。
下記で解説する、カードローン利用の場合、新規の借入に比べて高額の枠が与えられることはありますが、それでも上限の金額まで初回から借入できることはほとんどありません。
一応、バンクイックの上限金額は500万円、三井住友銀行の上限金額は10万円~800万円に設定されていますが、この上限金額は無視しておいて良いです。
返済金額
次に、毎月の返済金額について比較していきます。
金利が低いカードローンでも、借入した後の月々の返済額が高い場合は、負担が大きく返済できないという可能性があります。
例えば、みずほ銀行やオリックス銀行は、毎月の返済金額が高く、最低10万円の借入の場合でも、月々7,000円〜10,000円の金額を返済する必要があります。
そのため、毎月の負担を少なくしたいという方は、実は低金利を選ぶよりも、月々の返済金額の少ないカードローンを選んだ方が負担が少なくなるためおすすめです。
そのことを踏まえてバンクイックと三井住友銀行のカードローンの返済金額について比較していきます。
バンクイックの月々の返済金額(借入利率年8.1%超の場合)
借入残高 | 返済金額 |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超〜20万円以下 | 4,000円 |
20万円超〜30万円以下 | 6,000円 |
30万円超〜40万円以下 | 8,000円 |
40万円超〜50万円以下 | 10,000円 |
50万円超 | 残高が10万円増える毎に2,000円増加 |
バンクイックの月々の返済金額(借入利率年8.1%以下の場合)
借入残高 | 返済金額 |
---|---|
10万円以下 | 1,000円 |
10万円超〜20万円以下 | 2,000円 |
20万円超〜30万円以下 | 3,000円 |
30万円超〜40万円以下 | 4,000円 |
40万円超〜50万円以下 | 5,000円 |
50万円超 | 残高が10万円増える毎に1,000円増加 |
三井住友銀行カードローンの月々の返済金額
借入残高 | 返済金額 |
---|---|
40万円超~50万円以下 | 10,000円 |
50万円超~60万円以下 | 11,000円 |
60万円超~70万円以下 | 12,000円 |
70万円超~80万円以下 | 13,000円 |
80万円超~90万円以下 | 14,000円 |
90万円超〜100万円以下 | 15,000円 |
100万円超~110万円以下 | 16,000円 |
110万円超~120万円以下 | 17,000円 |
上記は、各カードローンの月々の返済金額の表ですが、最低返済金額を比べると、バンクイックは月1,000円、三井住友銀行は月10,000円と大きく異なる事がわかります。
毎月の負担を抑えたいという方は、バンクイックが月々の返済負担が少ないためおすすめです。
「毎月の負担は大きくても早く返済したい」という方は、パッと見ると三井住友銀行の方がいいように見えますが、実はそうではありません。
バンクイックに限らず、全てのカードローンに言えることですが、カードローンの返済は毎月の約定返済の他に、任意の金額を随時振り込みで返済することも可能です。
そのため、バンクイックで月1万円以上返済することもできます。
返済日にお金が無い時があるかもしれないということを考えると、最低金額が少ないバンクイックを選んで、余裕がある時に一括返済など、任意で返済するのが一番返済の自由度が高いと言えます。
審査通過率
バンクイックも三井住友銀行カードローンも、審査通過率は公表していないため、どちらの審査通過率が高いかという点を比較することは厳密にはできません。
しかし、どちらのカードローンも、保証会社を利用していて、審査は保証会社が行うため、保証会社で比較することは可能です。
保証会社は、バンクイックがアコム、三井住友銀行カードローンはSMBCコンシューマーファイナンスとなっています。
どちらも最大手の消費者金融で、この2社は審査の通過率をIR情報で公表しています。
アコムの審査通過率 約48%
プロミスの審査通過率 約40%
上記の表は、各公式サイトのIR情報から抜粋してきた表ですが、審査通過率を比較すると、アコムの方がプロミスに比べて約8%ほど平均の審査通過率が高いということがわかります。
そのため、アコムを保証会社として利用しているバンクイックの方が、審査通過率が高い可能性はあります。
銀行ではおまとめローンは難しい
三菱UFJ銀行も、三井住友銀行も、以前はおまとめローンに最適なカードローンとして紹介される銀行カードローンでした。
しかし、現在では両銀行とも、銀行カードローンの融資規制の流れから、おまとめや借り換えには全くと言っていいほど積極的な対応を見せていません。
審査申し込みをしても、おまとめ、借り換えができる可能性は皆無と言えるでしょう。
すでに消費者金融や他の金融機関から借入があって、借り換え・おまとめローンを利用する場合には、現在借りている消費者金融や、利用していない消費者金融で総量規制の例外を利用したおまとめローンをするしかありません。
おまとめローンについて詳しくは、「おまとめローンの正しい利用方法と審査に通過するコツ」というページで紹介しているため、合わせてそちらもご覧下さい。
専業主婦が借りる場合
最後に、専業主婦の方が借入する場合について比較します。
専業主婦の方は、現在は総量規制によって消費者金融から借入することができないため、多くの方がバンクイックや三井住友銀行のカードローンを利用しようとして申込をしているようです。
ただ、銀行のカードローンは専業主婦でも借りれるのかというと、実はそうではなく、銀行によっては専業主婦に貸付を行っていないケースもあります。
2017年5月現在、銀行カードローンの過剰貸付を金融庁が問題視しており、審査基準を各銀行大きく変えています。
専業主婦の方の借り入れは、バンクイックと三井住友銀行どちらも貸付を行なっていないため、専業主婦の方がお金を借りるということができない状態となってしまいました。
まとめ
様々な項目で三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」と三井住友銀行のカードローンを比較してきましたが、どちらもメガバンクのカードローンで、金利や限度額では優劣がつけにくい結果となりました。
ですが、各カードローンで若干特徴に違いがあるということもわかりました。
簡単にまとめると、急ぎで借入をするなら、どちらも差はなく、口座を持っている方や、近くに支店窓口がある銀行で契約すればいいですが、月々の返済金額を抑えたい場合は、三井住友銀行よりもバンクイックの方が最低返済金額が少なく負担が少ないため、バンクイックがおすすめです。